You are my Sunshine.

中学校の頃、僕より2つ上の彼女はみんなのマドンナでした。まるで太陽のようにキラキラと輝いていていつも美しくカッコイイ存在でした。


そんな彼女が、校舎内で僕を見つけると「アキラー!」と僕の名を呼び、僕の坊主頭を撫でて「いいねー!ガンバれよー!」と太陽のような笑顔で言うのです。そんな彼女にドキドキしながらいつも勇気を貰いました。


大人になって再会してからも、ますます綺麗になりオーラを放っていました。
そんな彼女が言うのです。
「アキラー!歌ってよ」と。僕か歌うと「本当イイねー!アキラの歌!」とやはり太陽のような笑顔で褒めてくれるのです。


ところが数年前、ALSという難病を発症します。
ALS=筋萎縮性側索硬化症
手先の筋肉からジワジワと縮小し少しづつ全身を襲う残酷な病いです。


「なぜ彼女がそんな難病にかからなければいけないのか」
誰もがそう考えましたが、理由は誰にもわかりません。自由奔放で美しい彼女を神様が嫉妬したのでは?そう疑いたくなるほど。


それでも彼女はそれを楽しむかのようにライブパーティを開きたいと言ってきました。タイトルも「 アタシに会いにいらっしゃいライブ ! 」
自分を励ますためのライブは嫌だ、というので彼女らしいそんなタイトルになりました。


ライブは彼女の多くの友人で埋まり大盛り上がり。そして最後の挨拶に彼女は言ったのです。
「アキラが売れるまでは死なないから」と。
彼女を励ますはずがまた僕が勇気もらうことになり、最後の最後まで美しくカッコいい彼女でした。


しかし、彼女の期待に応えることはできないまま、昨日、彼女は暖かい春の日差しの中、この世を去りました。


陽子姉。名前の通りあなたは太陽ように明るく素敵な人でした。あなたの生き方そのものが憧れでした。
きっと全てから解放されこの空を自由に飛び回っていることを信じています。
ありがとうございました。
合掌